映画「君の名は」~だけじゃない。新海誠作品は中国で人気だそうです。

「君の名は」見た? と若い奴らに聴くと、意外に「見てない」という答えが帰ってきます。自分は見たから、ちょっと優越感。

実は、月に数回通う中国語教室の老師(若い女性の中国人先生)が話していたので興味を持ちました。
講習前の雑談で、「みなさんは君の名は、見ましたか? 良かったですよー とってもきれいです」

へー そういうのやっているんだ程度に聞いていました。 君の名はって昔の映画の題名?

「新海誠は、中国で人気です。」

おー 作者まで有名なのか。
「宮崎駿より有名です。」

えー! あの宮崎アニメより有名?

なんだそれ。 ということで見にゆく気になったわけです。
確かにアニメとは思えないような綺麗な作品で、ストーリーも面白い。若者だけでなく、色々な年代層にわかるような作品作りをしています。

なにしろ基本はSF(空想科学映画)ですから男性も興味を持つ内容です。 新宿のビル街に雪が降るシーンは今でも美しい情景として脳裏にあります。

今、中国でも公開され人気のようです。 日本の映画が普通に中国で上映され観客が感想を言う姿からは、日中友好などという言葉は死語(不要)になっていると感じます。

「君の名は」という題名ですが、中国語翻訳では、「你的名字」となっています。
これには少し違和感があります。 「你的名字」では、「君の名」ではないかと。
日本語の「君の名は」は、君の名はなんですか?という意味合いでしょう。
「あなたは?」に対する翻訳は「你是?」でしょ。
中国の検索サイト百度で調べました。 ですが結局わかりません。
こういうのは感性とか、習慣によるのでしょうから、要するに「你的名字」で、「君の名は」という意味なのでしょう。

ただ、ひとつ見つけました。

你的名字是

百度での画像検索「你的名字是」の一部を引用

映画館で撮影したような映像ですが、物語の最終章ようやく出会ったときのシーン
初めて会う両人の間でかわされた言葉「君の名は」に対する翻訳字幕では「你的名字是」になっていました。

小さなこだわりでした。

中国でも人気な素晴らしい作品を作る新海誠さんをよく知りませんでした。
渋谷の本屋にゆくと、新海誠さんの写真や小説の特設コーナーがありましたので確かに人気なのでしょう。 すぐ近くの蔦屋へ走って(嘘です。あるいて)DVDを借りてきました。

新海誠監督「ことのはのにわ」
一度WOWOWで流し見したかもと思いながらじっくり見ると、人の心の奥底にある忘れていたものを思い出させてくれる作品。

「君の名は」の絵の素晴らしさは、こういう作品をさらに昇華したものか。 などと感想を綴りましたが、このDVD。日本語ですが、字幕がついていて、英語と、中国語でした。

そいうえばジプリのDVDでは、フランス語の字幕がありました。 日本のアニメに中国語の字幕がついていることを知ったのは初めてです。 これは良い教材ではないか。

中国語翻訳の教材と考えると、一言一言がとても興味深く感じられます。なにしろ「君の名は」などという単純な語の翻訳にこだわったのですから。

ちょっとメモします。
「言の葉の庭」 ⇒ 「言叶之庭
「どこかでお会いしましたか?」 ⇒ 「你们是否在那里见过?」
「こんなことしてる場合じゃない」 ⇒ 「但兑觉得自己根本不属干这里」
「酒だけって体に良くないですよ」 ⇒ 「光喝酒对身体不好的」
「今やばい女だと思ったでしょう」 ⇒ 「你肯定怀疑我有问题吧」
「そうかなー」 ⇒ 「是吗?」
「そうよ」 ⇒ 「没错」

ちょっとおもしろい。

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